2020/07/13
半年前から首の痛みが続いているという患者様。
左の後頚部の張り感がキツイらしいです。
お体を診ていくと、頭がかなり前の方に出ています。これは、真っ直ぐ立っている状態で耳と肩の位置が一直線になっていたら良いのですが、この患者さんの場合は耳がけっこう前の方に出ていました。この場合、頚部の前の筋肉か胸当たりの筋肉が固くなって引っ張ってしまって、頭が前に出てしまっているのです。後頚部にある張り感はこの影響もあると思います。
猫背で肩首痛でお悩みの方は、首が前に引っ張られていることが多いです。
この患者さんは、10年くらい前に心筋梗塞の手術を受けられていて胸骨の辺りに手術の痕がけっこう長くあります。この近くを緩めていくと、頚部の硬さや胸の硬さが取れていきました。手術の痕が他の筋肉にまで影響を与えるのはよくあることです。
首の筋肉が一時的に緩んでも直ぐに元に戻ってしまう場合はそこに固執するのではなく、他の原因を考えなくてはいけません。
それと、ゴルフを週に1回は行かれるそうで、けっこう身体を使われているみたいで、筋肉もしっかり固くなっていました。ので、体操や柔軟体操、半身浴を勧めてみたら、けっこう真面目にやってくれていたみたいで、2週間後にはガチガチの筋肉が柔らかくなって柔軟性が出ていました。しっかりやると直ぐにこんなに変わるものかと自分でもびっくりしています。
患者さんも体が柔軟になって、ゴルフのスイングがしやすくなり、スコアが良くなったと喜んで頂けました。身体もすごく楽になったようで良かったです。
今回の様に、柔軟体操や半身浴をやった方が良いと言ってもなかなか続けてやる人はいないです。けど、今回の患者さんの様に真面目にしっかりやっていくと良い結果が出てくるのです。柔軟性が出てくると関節の可動域が変わったり、固くなっていた筋肉も柔らかくなって今まであった痛みの無くなることもあります。また、血行も良くなって冷え性なども改善されると思います。
やはり体に何かしら異常を訴える場合は体が硬い場合が多いので、思い当たる方は一度受診されてみてはいかがでしょうか。
